通行禁止看板設置経緯と土地管理者からのお願い
この度は急な通行禁止で、各方面にご迷惑おかけして申し訳ございません。今回の経緯と以前より抱いていた管理者としての気持ちを少しお話させていただきたいと思います。
ワサビ谷から右岸側の上北山村までの間は全て私の管理範囲になります。何かあると私が責任を負わなければならないのです。
氷瀑は冬場だけですが、人数は少ないですがそれ以外のシーズンも登山者は訪れます。例えば山林火災、山の中の木も人の手によって植えられたもので、古いものだと100年以上かかって今の状態に育っているものなのです。沢山の人の手によって時間とお金をかけて育てられた大事な物なのです。もしこの木が燃えてしまえば大損害になります。
そのほかにも以下の迷惑行為が実際にありました。
・1980年頃から始まった『ワサビをとるな看板』より先で行われていた葉ワサビの畑への侵入(侵入を防ぐために以前より柵をして看板がたててありました。)及び盗難
・道の基礎などに使われている石の盗難
・立木等に釘をうち目印をつける行為
・違法駐車
・仕事の道具や材木などを無許可で撮影する行為
・山中にテントを張って宿泊する行為
・広場にある排泄物やごみを片付けず放置する行為
天気に左右される林業は、土日、祝日休みではありません。もちろん冬場も同じです。そんな中、作業道の入り口に停めてあるおかげで、人にお願いしてるにもかかわらず作業を断念したこともあります。仕事で広場に入ると排便、ゴミ、なぜ仕事に来てみず知らずの人間のゴミやウンチを片付けないといけないのか、なぜ私がお金を投じて作った道を一般に解放しないといけないのかと考えさせられます。
『私はただ責任が何処に、誰にあるのかちゃんとしたいのです。』
『目の届くようにしたいのです。』
これは近年登山者が増えたから言っているのではなく、長年思っていることでしたが、私自身登山者との交流もなく、半分あきらめていたところでした。
川上村でもエコツアーを行う事業者が誕生して、地域資源の保全と活用とを行なったり。地域の行事に参加したりしている青年たちの姿をみて、信頼もできる。そして私自身の困りごとの解決にもつながるだろうということで、ヨイヨイかわかみさんを中心とした、ツアー事業者にお願いして管理組合を作ってもらいました。きっちりした線引きをして今後あのエリアでトラブルが起こらない体制を作るために私がお願いして、看板の設置などを行ったというのが今回の経緯です。
法律的なご指摘もいただいたので、弁護士さんに相談して、看板を立てることについて問題ないという見解を頂きました。
今後については、このワサビ谷環境管理組合を中心にして、様々なトラブルがないようにしていきたいと思っております。
これが、四代にわたり先祖代々この土地を管理をしてきたものの気持ちです。
そのためには皆様の協力が必要です。どうかよろしくお願いします。
2022年3月13日
管理者
山本 晃央